『学校の先生 なぜ休憩とれない? 「教師の一日」労基法の休憩 記載されず』のニュースについて現役教師が思うこと

ヤフーニュースの記事読んで思ったことを書いていこうと思います。

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自分の勤務形態を知らないのは問題

小学校の先生と私のような高校教員とではこういう勤務に対する意識に大きな差があるのかもしれませんが、高校の教員が自分たちの勤務時間や形態について知らないというのは大問題だと思います。

高校の教員になると生徒の進路指導において、就職する生徒向けを中心として「労働」に関する仕組みなどを教えないといけません。そんな中にも休憩時間や残業に関する話も出てきます。

教える立場の大人が自分のことも知らないでいるというのは非常に問題のある状態だと考えます。しかし、それも教える機会があるかないかの差なのかもしれません。

逆に小学校の先生が私の知識に対して「そんなことも知らないの!?」と言われることも多々あると思います。今回のニュースを機に、今まで勤務形態を知らなかった先生方はまずは把握するようになって欲しいと思います。

何がこの問題を引き起こしているのか

人間を相手にしている仕事をしている方はわかると思いますが、相手はいつでも活動をしていて、こちらの思い通りには動いてくれません。例えば服屋さんで働いている方は、閉店間際だったり交代のタイミングで接客についたものの、お客さんが迷い続けて中々開放されず休憩を取るタイミングを逃すということがあると思います。

学校でも、基本的には12時や12時15分などの時間帯から45分間の昼休みがあります。長期休暇ではこの辺の時間で昼休みが設定されているのではないかと思いますが、高校の教員ですらその時間に生徒の対応をしたり5時間目の準備だったりで休みを取ることができません。

小学校や中学校の場合は給食指導があって、それが休憩かと言われるとそんなことはないですよね?生徒を見守って、場合によっては指示を与えたりしている状態を休憩とは言えません。

特に小学校の先生って全ての授業を基本的には見ますから、一日中休憩なんてないようなものです。高校の教員からしたらどんな肉体をしてるんだ!という気分です。

一番の問題は担任システム

担任というのは教師をしている人にとって最もやりがいのある仕事なんですが、仕事量が半端じゃありません。40人程度を一人で管理するんですからそれはもう忙しいですよ。

確かに一人中心になる人を決めるのは大切ですが、一日中張り付きになる必要はないのではないか?と思います。

高校では学校にもよるんでしょうが、負担をできるだけ分散できるようには配慮しています。

教師を追い詰めるのは教師

そして最も害悪なのがやる気のない上に仕事を拒否する教師です。

特に中堅高校に多いと聞きます。もうすぐ定年を迎える先輩から聞いた話では、中堅高校では3割の先生が必死に仕事をし、7割の先生がさぼる。こんな状況らしいです。

また、何かを提案しても仕事をしない癖に文句や意見だけ言う人がいます。そういう人に限って権利を主張し、周りに負担を押し付けてくるのです。

権利は大切ですが、その主張のせいで周りの人の権利を奪うことにならないか考えてもらいたいものです。

解決策はあるのか

教師の勤務形態について、解決しようと思えばできなくはないと思いますが、それは現場の教員が変化に対する理解をもつ必要があります。大人、特に教師はそうなのかもしれませんが非常に変化を嫌います。

今までそれで回っていたんだからいいじゃないか

こういう思考は私にも少なからずあり、意識しないと拭えません。

解決したかったら単純に担任じゃない先生も全力で働けば良いだけです。10人中10人が全力で働くことができたら、120%で働いていた人は100%で済むようになるはずです。

あくまで理想論であり、この策は下策でしょうね。

まずは管理職が教諭に対して休みやすい環境をつくること

「無理せずに休みや~」と言ってもらえるだけでも一般教員の意識は変わります。管理する側の意識や声のかけかたで職場の雰囲気は変わります。

管理職というだけで無条件に嫌ってくる教諭もいるでしょうが、それでも環境を整えてくれる管理職がいてくれると本当に助かります。

時代は変わっている

今の時代は家庭を犠牲にする時代ではありません。私の考え方にはなるのですが、家庭を大切にできていない大人が子供を育てるというのはなんだか違和感を感じるのです。

特に家庭が安定していないところが多いので、幸せな家庭の姿を会話などで聞かせてやるのも教育だと思います。当然配慮はしながらになりますけどね。

金持ちじゃなくても、みんなが「幸せ」を感じることができる国になってくれたら良いんですけどねぇ・・・

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