昔からある資産運用は株式や債券がメジャーでした。それが2000年を超えたあたりからFXというものが普及しだして、成功者が一躍有名になったりして夢のあるものだと思えました。
その一方で一気に破産まで落ちてしまうイメージもあります。実際のところFXってそんなに危険なものなのでしょうか?
今回は正しい知識を持ってFXを資産運用の選択肢に入れられるように勉強したいと思います。
FXとはどういうものなのか
為替差益を得るもの
FXはForeign Exchangeの略語で、日本でのみ通用する言葉のようです。日本語でいうと、「外国為替証拠金取引」という名前になります。
基本的な仕組みは外国為替に両替をして、円が安くなったときに円を買い戻すことで得る為替差益になります。
外貨預金との違い
レバレッジ
FXが超ハイリスク超ハイリターンである理由は「レバレッジ」によるものです。
レバレッジとは、自己資金を担保にその数倍の資金を動かすことです。
例えばレバレッジが10倍となった場合。
自己資金が1万円だとしたら、最大10万円のお金を動かすことになります。
仮に1ドル100円のときに10万円分米ドルを購入したとします。つまり、10万円が1000ドルに変わります。
しばらく放置しておいて1ドル120円になったときに円を買いもどすと、1000ドルが12万円に変わります。
このやりとりで2万円の利益があったのですが、もしもレバレッジをかけていなかったら2000円しか利益は発生しませんでした。
逆に1ドル80円になってしまったら8万円になってしまいます。自己資金が1万円しかなかったのに損が2万円。あれ?自分の資金を超える損をしてしまった!
そんな簡単に借金生活になられると困るので、基本的には「強制ロスカット」という仕組みが働きます。単純に言うと、自己資金を上回る含み損が出る瞬間に強制で清算されてしまうということです。
上の例で言うと、1ドルが90円になったときに決済をされて手元には資金が残らないことになります。
ちなみに、最大のレバレッジは25倍です。
手数料が違う
外貨預金にする場合、手数料は中々馬鹿にならない金額になります。
外貨預金では手数料が0.5円~1円かかるところ、FXだと0円の業者もあったりするので余計な出費は抑えることができますね。
FXは簡単?難しい?
これは意見は当然分かれてきます。成功した人に聞いたら簡単だと言うでしょうし、失敗した人は難しいと言うでしょう。
私も少しやってみて損したのか得したのかわかりませんが、感想としては丁半博打です。
当然ギャンブルではなく運用であるのは理解していますが、為替の動きを読むには非常に多くの世界の状況を知る必要があります。
株式と違って、日本全体の政治、世界の政治、戦争などについて把握した上でそれがどう影響するのか想像しないといけません。
さらに言うと素人が勉強して判断するにしても、基本的には私たちが知る前にプロは情報を仕入れて即座に判断しています。その判断をコンピューターがしている場合もあります。
つまり、私たちは基本的にはスピード勝負では勝てないことになります。これは株式でも同じです。一般人は長期で勝負をすることが必要です。
長い目で見てどうなるかを判断して、我慢強く耐え続けるのが正しい運用の姿勢だと思います。それをFXというリスクが大きい状態でやりつづけられる人にのみオススメの資産運用だと思います。