タイトル:生命保険のカラクリ
出版社:文春新書
定価:780円
についてレビューをしたいと思います。
経済についての知識レベル別オススメ度になります。★が多いほどお勧めします。ちなみに色々お金について調べている私を中級者とみなしています。
経済初心者 ★★★☆☆
経済中級者 ★★☆☆☆
経済上級者 ★☆☆☆☆
[レビュー]
ライフネット生命の社長である岩瀬大輔氏が書いた本で、著者曰く一般人による一般人のための「生命保険入門」という内容。
第一章では義理、人情、プレゼントによる生命保険加入が多い昔の日本の生命保険の仕組みの悪い部分を説明してくれます。転換セールスなど、過去に生命保険会社がしてきた悪行を知ることで、保険というものの仕組みについての理解を深めることができます。
第二章では生命保険の商品についての説明があります。簡単に言うと特約だらけの保険はよくない。理由は分かりにくいから。分かりにくい商品は無駄が多く、結局自分が把握できなくなってしまうんですよね。特に重要な話は、「保障」と「貯蓄」についての話。分けて考えることの重要性を示しています。
第三章では商品の価格がどのようにして決まっているのか、生命保険会社はどうやって儲けているかの説明です。そもそも死亡率の設定が保険会社有利の数字になっているんですよね。個人の健康状態を鑑みた価格になっていないとおかしいというものです。
第四章は生命保険の選び方。基本的には今まで読んだことがある保険の買い方とかとそんなに変わりません。
総評:保険初心者向けの内容かな、という印象。面白い本ならどんどん読める私も、何度も途中で眠たくなってしまいました。今まで保険についてあまり勉強していない人、外交員の人に言われるがまま保険に加入した人は読んでおいて損はないかも、という内容です。